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カスタマーレビュー
おすすめ度: んー。 感想は…つまらなくもなく、面白くもなく。 事実か空想か分からないような部分や、いつの間に主人公(や弟)が成長しているので「えっ!?あの人、そしてあの話はどうなったの!?」って部分もあったり…。 今までに読んだことのない作風のせいか(?)、なんか全体的に『ついていけない』感じがありました。 若さは熱く眩しく、そして、めんどくさい。 浮気癖の父をきっかけに家族の形が変わり、その後の人生でも香緒里は様々な事を考え悩み苦しむ。若い時特有の自分自身に対する嫌悪や葛藤の表現が上手く、どうしたらいいかわからず突っ走ってしまったり、わかっているのに止まれず暴走してしまったり。そんな誰しもが経験した、こういう事あったなぁ、とかこんな事考えてたなぁ、という場面が何度もありました。 ただ、情景の描写などはなく、香緒里の語り口調で語られ、今風の会話でもって進んでいくといった文体なので、好みは別れるかなと思います。 しかしそれでも家族への愛はしっかりと感じられるのです。 芥川賞候補なの?これ?という作品 私がよく読む小説のひとつは、芥川賞受賞作。今回は芥川賞受賞者なし、ということだったので、候補作を読むことにした。著者の小説を読むのは初めて。読んで一番感じたのは、これが芥川賞候補の小説なのか?ということ。私のように、芥川賞(候補)を期待して読むと期待外れになると思う。一応、最後まで読んだが、読むのが非常に苦痛だった。 会話と思念だけの一人称小説 デビュー以来一貫した独特の饒舌体と飛躍するストーリーで熱狂的なファンを持つ作者。今回はストーリーがどんどん飛躍していかず、ときどきスタート時の設定に戻ってくる。今にも子供の手を離れそうな風船がぶらぶらしているような浮揚感がある。 この長く読みにくい一人称文体は独特だが、好き嫌いが分かれる。上手いのかどうかの評価も、人によって両極端になる。一般的には読みにくい部類に入るだろう。 今回、芥川賞候補になったので久しぶりに彼の作品を読んでみた。やはり会話と思念だけの一人称小説はクセがある。行動描写や情景描写がほとんど無いところは、日本伝統の文学からは、はずれる。阿部和重や磯崎憲一郎と同じカテゴリーに入るだろう。ちなみに残念ながら芥川賞は今回受賞作無し。 読み終わって、面白かったかどうか自問してみた。うーん、微妙だ。 かなり矛盾してますが 舞城作品の中で一番好きです! 阿修羅ガールや好き好きでは面白さと同時にちょっと置いていかれそうになったので 今回の作品はとても読みやすいし、でも雰囲気は残したままで。 ていねいだけどぶっとんでて、日常だけど非日常。 矛盾してるような感想だけど正しい気がしちゃいます。 おすすめです。 パーマリンク : ビッチマグネット |